竹内街道は平成29年に大阪府で初めてその歴史的なストーリーが認められ、日本遺産に認定された、堺と奈良県葛城市を結ぶ全長約30キロメートルの日本最古の官道です。太子町内では、松本橋から竹内峠まで東西を横断するように続いており、沿道にはかやぶき古民家の大道旧山本家住宅や竹内街道と太子町の歴史を紹介する竹内街道歴史資料館などの施設があり、その歴史を感じることができます。また、敷設から1400年以上経った今でも沿道には昔ながらの家並みが残っており、かつて栄えた当時の情景に思いを馳せることができます。

認定されたストーリー(概要)

春分と秋分、太陽は三輪山から昇り、二上山を超えて大阪湾に沈む。このことから、推古天皇21年(613年)に東西の直線で敷設された幅20mを超える大道(竹内街道・横大路)は太陽の道と言われる。

古代には大陸からの使節団が難波宮から飛鳥京を訪れ、先進技術や仏教文化を伝えた。中世には経済都市を結び、近世には伊勢参りの宿場町としての賑わいを見せ。場所ごとに様々な表情を浮かべる。1400年の歴史の移り変わりを周辺の歴史遺産を通して感じさせる日本最古の国道。それが竹内街道・横大路(大道)なのである。